Necoが世界で見たあれこれ

19歳からバックパッカーを始め、だいぶ長い年月が経ちました。旅行会社や某国の政府観光局に勤めた経験も。訪問国は約50カ国。休みを使って旅を続けています。

バックパッカーになったきっかけ

バックパッカーに憧れて

今日は少し昔の話を書こうと思います。

バックパッカーになっていなかったら、旅行会社で働くことも政府観光局で働くことも、そして海外で働くこともなかったと思います。

自分の人生に大きな影響を与えたバックパッカーというスタイル。なんでツアーじゃなくてバックパッカーになったのか書こうと思います。

ハワイに憧れた幼少期

隣の家の幼馴染はうちより裕福で、毎年ハワイに行っていました。そして異国のお土産を買ってきてくれるのです。

子供だったので写真を見せてもらうこともありませんでした。今みたいにスマホなんてなかったので、子供が写真を撮るということはまずなかったと思います。

「ハワイ」という名前は知っているけれど、どんな所かはよくわからない。ただ……外国行けるなんて羨ましい!!と海外への憧れは深まるばかりでした。

学生時代に見たドラマ「深夜特急

旅行が好きな人なら読んでいる方も多いと思うのですが、沢木耕太郎の「深夜特急」という小説があります。

「かつてシルクロードがあったのならば、現代ならバスぐらい通っているだろう」と考えて、詳細な計画は立てずに勢いで日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、筆者自身の旅行体験に基づいている。

ウィキペディア

この小説「深夜特急」が、大沢たかおさん主演でドラマ化。それを偶然見て衝撃を受けました。

リュック一つ背負い、ボロボロの格好。現地人と触れ合って、初めて見る食べ物を食べて……こんなことが可能なのか!!と思いました。

それまでイメージしていた海外旅行は、ハワイ=リゾートだったので、180度海外のイメージが覆されてしまいました。

とにかく外国へ行ってみたい……親は海外旅行には連れて行ってくれなさそうだ……
それなら、自分で稼げるようになったら海外へ絶対行こう!!しかもこの方法なら安く済みそうだ!


そう心の中で硬く誓ったのです。

リゾートバイトでお金を貯めた大学時代

大学生になり、アルバイトはしていたものの海外旅行に行けるほどのお金はなかなか貯まりません。

長期休暇、特にやることもなかったので、温泉地に友達とリゾートバイトへ。賃金は安いけれど、仕事の毎日。アルバイト期間が終わり、給与を手渡されると数万円入っていました。(今思えば、時給換算すると異常な安さだったと思いますが……)
自宅に帰ったその翌日。友達とファミレスに集合。お互い海外に行ったことがない私たちは、このお金で海外行くか!と決意し、すぐさま旅行会社に電話して格安航空券を予約しました。

そして、自宅に帰って親に事後報告。怒られたのは言うまでもありません。
さんざん色々言われましたが……その1か月後、無視して行きました。親には迷惑かけました。

今では親を海外へ連れていくこともあり、喜んでくれてますけどね。

旅が私の人生を変えた

まさに、旅が私の人生を変えました。

バックパッカーにならなければ、旅行会社にも入らなかったでしょうし、政府観光局で働くこともなかったでしょう。

バックパッカーにならなければ、英語の勉強もしなかったでしょうし、海外で働くこともなかったでしょう。

私の全てを変えたバックパッカー。旅から足を洗おうと思ったこともあるけれど、これからも旅に出ます。


エルサレムからベツレヘム分離壁前までの行き方

ベツレヘムへの行き方

地球の歩き方には、アラブバス231番で……と書いてあるのですが、今回は分離壁前が終点のアラブバス234番についてのお話です。

本当はこのバスに乗るつもりはなかったんですけど、エルサレムのバスターミナルでバスを探していると、パレスチナ在住の方に話しかけられて234番を勧められたんですよね。
バスが走り出してから、あ!地球の歩き方に231番って書いてある!!と気づきました。

予定外だったのですが、結果的に良かったので、詳細をお話したいと思います。

ダマスカス門前のアラブバスバスターミナル出発

エルサレムからパレスチナベツレヘムへは、旧市街ダマスカス門の前にあるアラブバスのバスターミナルからバスに乗ります。とても綺麗なバス停です。

イスラエルあるあるですが、ここでも進行方向前側はヘブライ語、裏側は英語で表記されているので、いちいち裏に回って、えっと~これは何番のどこ行き??なんてブツブツ言いながら探します。

そうこうしていると、話しかけてくる人が。「ベツレヘムだろ?このバスだよ!中国?日本か!俺、日本人の友達いるよ!」なんてペラペラ話しかけてくるわけです。数々の旅行でこういうタイプは要注意!だったので、なんか嫌だな~と思いつつ、まぁ色々苦労もしているパレスチナの人なら騙したりしないだろう……なんて珍しくポジティブに考えてました。

走り出したアラブバス234番

バスが走り出して、地球の歩き方を確認すると「アラブバス231番」との記載を発見!しまった……一体どこに行くバスなんだと焦りつつ、車内の電光掲示板を確認するとベツレヘム行きと表示が。とりあえず一安心。

そんな私に234番を勧めてきた男性はペラペラ話しかけてきます。「見て!これ日本人の友達!」と写真を何枚も見せられました。絶対友達じゃないだろ……鴨になった人たちでは??

最終的に「バス停から市内は遠いから、タクシーじゃないとダメだ!俺の友達のタクシーが……」とタクシーの話になりました。そのパターンね!乗り気じゃないと分かると、やっと話しかけてこなくなりました。

よくよく見ると地球の歩き方の地図上の分離壁近くに「バス停234番」のマークが!距離的になんとか歩いて街の中心部へ行けそうだと判断しました。
でも初めての場所、タクシーじゃないとマズイ理由でもあるのかな……と不安はぬぐい切れません。

ゲートをくぐってベツレヘム

ここが終点!チェックポイントです。

バスを降りてゲートをくぐります。とりあえず人の流れに付いていけば何とかなるだろう!という考えです。

何か聞かれるのかとドキドキしていたら、ただ建物の中を通ってベツレヘムに抜けるだけでした。きっと昔はここで色々聞かれたのでしょうか?

建物を抜けたその先には……質素な感じの建物たちと、たくさんのタクシードライバー!違う国に来たような感覚です。

タクシードライバーがゲートをくぐった人たちに営業活動。「バンクシーの壁画へ行くには、タクシーじゃないとダメだ!」「街の中心部は遠いからタクシーじゃないとダメだ!」とにかく、徒歩では行けない!と言われ続けます。

情報をあまり持っていない状態で来てしまったので、何を信じればよいものか。
するとヨーロッパ系の人と現地人っぽい3人組が、タクシードライバーを無視してスタスタ歩き始めたので、タクシードライバーを振りほどき、その人たちと同じ方向へとりあえず歩くことにしました。

タクシードライバーに囲まれた状況でスマホやガイドブックで調べ物をすると、逃げられないような雰囲気になってしまうのでね。どこの国でも疲れますよね。

分離壁沿いを歩きながらバンクシーホテルへ

少し歩くと分離壁が出てきます。分離壁沿いをてくてく南下。地球の歩き方にこの付近の詳細地図はないのでスマホが頼りです。

たくさんの落書きと続く壁、見たこともない光景になんとも言えない気持ちになりました。

だいたい1キロほど歩くと「ザ・ウォールドオフ ホテル」いわゆるバンクシーホテルです!簡素な街並みにお洒落な佇まいのホテルが現れます。

世界一景観の悪いホテルとかって言われているようですが、本当に壁沿いにホテルがあります。ホテルから1分も歩かないうちにバンクシーの壁画を見つけました。確かこれが最新の壁画らしいです。

大量の壁画の中に、バンクシーっぽい壁画もたくさんあるのですが偽物がほとんどらしいです。でも、偽物と言われている壁画こそ、この社会で生きている人たちが書いた本当の意味での壁画なのかもしれません。

今日も争うイスラエルパレスチナ

ここ数日のニュースで、イスラエルの入植者とパレスチナ住民がバチバチやって、死者・負傷者が出たと言っていました。イスラエル側も入植の手続きを簡素化したらしく、このまま悪化しないか心配です。

この辺りの話をすると話が延々と長くなってしまうので、今日はバス234番での行き方についてだけにしておきます!

イスラエルにもパレスチナにも良い人もいたし、嫌な人もいました。なので、道中親切にしてくれた人たちが平穏な生活を送れることを祈りたいです!

旅先からハガキを送る:パレスチナ編②

旅先からはがきを送る

やっとハガキが届きました!!

先日の記事で、1ヶ月経ってもパレスチナから送ったハガキが届かない……と嘆いておりましたが、1ヶ月半後に無事に届きました!!

旅の記憶が蘇ります。懐かしい……
そして、パレスチナからイスラエルを経由して無事に日本まで旅してきたのかと思うと感慨深いです。

ハガキと切手を購入した際には、バタバタしていて気づかなかったですが、切手はイエス・キリストの誕生の場面かと思われます。可愛らしいデザインです。

アナログのススメ

今回は無事に届きました。笑
国によって到着日数がだいぶ変わるのも面白いですし、切手のデザインなんかもお国柄が表れていて興味深いです。

今はフリーWifiがそこら中に飛んでいて、SIMカードやeSIMなんかもあるので本当に旅行が楽になりましたが、時にはアナログもいいものですよ!
是非、次の旅行の際には、大切な人や自分宛てにハガキを書いてみてはいかがでしょうか?

日本の入国カードの電子化で焦った話

入国カードの電子化知っていますか?

ブログを立ち上げて間もないので、どれだけの方がこの記事を目にするか分かりませんが、
コロナ過に日本の入国カードが電子化されていたことはご存知でしたでしょうか?

私は知りませんでした……
ネットニュースでもテレビのニュースでも見かけなかったので、ひっそりスタートした感じなのでしょうか。今年のGWに海外から帰国した際、オロオロしている日本人の方を見かけたので「知っている人は知っているけど程度」に認知されているということなのかなと。

電子入国カード Visit Japan Web

デジタル庁が作った電子入国カード「Visit Japan Web」です!

現在、ITの仕事をしている身としては、どうして多額の予算をかけてこの程度のものしか作れないんだろう……というくらい、使いづらい見づらいです。

私は日本に到着して、税関のゲートを通る前にその存在を知り、疲れた体に鞭を打ち登録しました。ですので、あらかじめ登録していくことをおすすめします。

今年のGWの時点では、紙の入国カードも設置されていました。入国管理局のサイトにも、スマホが苦手な方などのために紙も用意していると表記されていました。

Visit Japan Webについてはこちら:https://www.digital.go.jp/policies/visit_japan_web/

税関ゲートの混乱と職員の対応

成田では日本人も外国人も税関ゲートで混乱していました。
私のように電子化を知らなくて「え!?会員登録からしなきゃいけないの!」と驚かれる方……困ってオロオロしている外国人の方に、ちょっと問題になるようなキツイ言い方をする職員……

実際、自動化ゲートはというと「Visit Japan Web」を諦めて紙を書く人が多いのか、私が通ろうとした時は私1人でした。ちょうどGWに関空を利用した友達によると、関空も同じような状況だったらしく、自動化ゲートは空いていたそうです。

旅行前にあらかじめ登録を!

使いづらい見づらいとはいえ、マイナンバーカードと同じくデジタル化を進めていくかと思うので、きっとこの制度がなくなることはないと思われます。ですので、旅行の前に会員登録を済ませていくことをおすすめします!

エルサレムの猫たち

世界の猫たち

エルサレムの旧市街には猫ちゃんがたくさんいます。
お店で可愛がられている子もいれば、完全なノラちゃんもいます。

旧市街で出会った猫ちゃんをご紹介します。

店番なのか?置物なのか?

旧市街は時計回りに、左上がキリスト地区、右上がムスリム地区、右下がユダヤ地区、左下がアルメニア地区となっています。

ムスリム地区には、店番をしているのか、置物なのか分からないくらい溶け込んでいる猫ちゃんたちがいました。ちゃんとお店の人に場所を作ってもらっているようです。

この子は、ピクリとも動かず……最初、陶器の置物かと思いました!

商売繁盛しそうな、真ん丸のお顔。喧噪の中、気持ちよさそうに寝ています。

ユダヤ地区の画家さんと相棒

旅の最後にユダヤ地区の画廊で絵をお土産に買いました。
その時出会った画家のお父さん、そして絵を描く横で寝そべっていた相棒の猫ちゃん。

近くには英語で「この子は野良猫ではありません!可愛がっている飼い猫です!」と張り紙がありました。自由気ままに外をウロウロしているようで、ノラちゃんと勘違いされてしまうようです。

お別れする前に、画家のお父さんと猫ちゃんの写真を撮らせてもらいました。
掲載許可を取っていないので、今回は猫ちゃんだけ……

とても素敵な写真が撮れたので、いつかお見せできる日が来ればいいですが。
猫ちゃんもビシッとポーズを決めてくれました!

不思議な街、エルサレム

先ほどご紹介した通り、旧市街という小さなエリアに様々な宗教の方たちが住んでいます。エリアを移動するだけで、まるで違う国に来たかのようにガラッと雰囲気が変わるのです。

そんなエルサレムの旧市街にいる猫ちゃん。
ムスリム地区の猫ちゃんたちは、夜になるとケンカする子がいたり、観光客が捨てていったゴミを漁る子がいたり。必ずしも毛が綺麗な子たちばかりではありませんでした。

必死に毎日を生き延びているのだなと……

そして、ユダヤ地区にいる猫ちゃんたちは、ノラちゃんでも薄汚れておらず綺麗な子たちが多いのです。夜、ウ~とケンカする声もないですし、余裕のある生活をしているのが伺えます。

人も…猫も…
複雑な事情が生活に影響しているような気がしてなりません。

ただ、やせ細っている猫ちゃんは見かけることはなく
街の人たちとバランスを取りながら生活しているのだと思います。

それにしても、旧市街の雰囲気と猫。絵になりますね!


旅先からハガキを送る:パレスチナ編

旅先からはがきを送る

なぜハガキを送るのか?

旅先で余裕のある時は、親と自分宛てにハガキを送ります。
親へ送るハガキは、ある意味、お土産的な意味合いですかね?何度か送っているうちに、毎回リクエストされるようになりました。

学生の頃から旅に出て。その当時、海外に行ったことのなかった親からすれば、気が気じゃなかったと思うので……親孝行?親への感謝?といったところでしょうか。

自分へ書くハガキは、日記のような意味合いです。自分が帰国してから届くケースと帰国する前に届くケース、様々ですが旅のことを思い出せて面白いです。

パレスチナから送ったハガキ

今回もパレスチナで時間が取れたので、書くことにしました。

場所はベツレヘムの見どころ「聖誕協会」のある、メンジャー広場です。
広場の周りにお土産屋さんがあって、ハガキと一緒に切手も売ってくれます。金額は忘れてしまったのですが、観光地価格というわけでもなく、お手頃なお値段だった記憶があります。

広場の前に郵便局があるのですが、「郵便局の前にポストがあるので、そこに投函するだけで大丈夫だよ!」と店主が教えてくれました。

この街、タクシーの運転手はガツガツしていますが、街の人々はとっても親切。ぼったくりの心配などはないかと思います。

で、肝心のハガキはというと……

1ヶ月経っても届きません!!苦笑

そういう国はたま~にあります。しかもパレスチナから送る郵便物は、イスラエルを経由すると思うので、色々あるでしょうし……

いつか、忘れたころに届くといいな。

ボレ国際空港の「Haro Coffee」がいい感じ

ボレ国際空港で過ごすなら HARO COFFEE

エチオピアのボレ国際空港で乗り継ぎ時間に余裕のある方、是非「Haro Coffee」へ!
乗り継ぎのちょっとした時間を充実させてくれますよ。

成田~仁川、仁川~アディスアベバ、と長距離移動で体はボロボロ。
お茶をする余裕くらいは時間があったので、どこかカフェに入ることにしました。

やはり空港なので、お値段はお高め。
店員さんが「どうぞ!」とメニューを持って客引きしています。

迷っていると隅の方に小さなカフェ。それが「Haro Coffee」でした。
何が最初に目に飛び込んだかというと、ティーセレモニーらしきカップたち。
お値段も2USD~とお手頃なので入ることにしました。

席を取ってから、カウンターに注文しに行きます。
とってもフレンドリーな店員さん。「席取った?」と気にかけてくれました。

お支払いは現金のみ!現地通貨かUSDでお支払いください。(他の通貨も可能かは不明)
空港なので、クレジットカードで大丈夫と思い込んでいました。以前の旅行で残ったUSDが、こういう時に役に立ちます!

こちらが2USDのトラディショナルコーヒーです!
「トラディショナル」と伝えないと、コーヒーマシーンで入れたコーヒーが出てくるのでご注意を。(コーヒーマシーンのカフェラテも注文しましたが、そちらも美味しかったです)

コーヒーが有名な国、エチオピア
空港で、プチ文化体験ができる「Haro Coffee」
すてきな乗り継ぎ時間が過ごせますよ!